筋肉を感じられていないかも?
こんにちは。さらです。
みなさんの周りには、自覚なく感情を放出させている人、いますか?
けっこういるのでは と思うのですが、今日は「機嫌が悪いことに気付いていない人」を例に
身体のことについて考えたいと思います。
会社員をしていると周りに本当に多いのが、自分の機嫌を自分で調整できない人です。(残念!!
しかも大概、どうもそれに気付いていないようなのでタチが悪い(苦笑
機嫌次第で突然怒鳴ったり、意地悪な言動をとったり、イライラを隠せない人、いますよね。
そういう人の多くは、機嫌が悪いことに便乗してそのようにしていることに気付いていません。
気付いていたとして、それを外部に転化してぶつけていいという判断になるあたり、自覚的かあやしいものです。
さて。
今日のブログは、何も機嫌が悪くても我慢しなさいという話ではありません。
例え脊髄反射で突然怒鳴る人がいたとしても、
その人は過去何かと怒鳴ることを比較して怒鳴ることを選んだ結果、有益なことがあったんだと思います。
比較対象や理由なんかは人それぞれですが
有益だと思った、しかもやった結果うまくいったので、それ以後も同じこと(怒鳴る)を採用し続けた。
→結果、習慣になったと考えられます。
習慣になると、それが「当たり前」「普通」になるので、自分では「実際に」何をやっているのか分かりづらくなります。
子供ですら自分で自分の気持ちが説明できるし、自分のご機嫌がとれるというのに(>人<;)
我々大人ときたら無意識な習慣が多く、いつの間にかできなくなっていること・知らずにやっていることが増えていたりします。
ところで、筋肉活動でも同じです。
我々の体は神経の働きによって動いたり感じたりできるようになっていて、
神経線維が信号を送る配線の役割を果たしています。
信号の伝達速度は神経細胞(軸索)が太いほど早く、
その神経を太くして他の情報との混線を防ぐ絶縁体の役割を果たしている構造に「ミエリン鞘」というものがあります。
このミエリン鞘は経験によって太くなっていくので、
つまり無意識の動きを繰り返すことは神経を太くする=伝達速度があがる→筋肉の「癖」になってさらに無意識に身体に定着するわけですね。
何かを「やる」際に、無意識に繰り返した動きほど、瞬間的に「いつもの」動きをして
それが「実際に」何をやっているかは認識に上がりづらくなってくる、というわけです。
というわけで、実は筋肉の動きとして生活の中の動作や慣れ親しんだパフォーマンスで「何を」しているか というのは
筋感覚のフィードバックが得にくかったり、実際の動きではない感覚的なイメージを動きと錯覚していたりすることが多々あります。
アレクサンダー・テクニークを勉強し始めた頃、自覚なく力が入っているパーツに次々とレッスンで気付かされ
ものすごく驚愕しました。(今でもよくあります!)
例えば、立っている時におしりをきゅっとしたままだったとか
膝を抱えて座っている時に背中側に引っ張る力をかけていたとか
階段を降りる時に腹直筋をかなり使っていたとかとかとかとか他にも色々です。
また、例えばおしりなどは、自覚してから1年以上経った今もふと気付くときゅっと力が入っています。(ので、気付いたらすぐ抜いちゃいますがw)
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