パワフルな高音を楽にする身体の使い方 その①

こんにちは。さらです!
シームレス&ストレスフリーな声を手に入れるアイディアをお届けします♪

今までも何度か、呼吸に使われる筋肉はどこだろう?っていうブログを書いてきました。
そして先日練習中に改めて、腹筋群さんありがとう!!!っていう体感をしたので
そんな話を今日は書いてみたいと思います。

地声の響きを使いながらパワフルに高音を出したい(ベルティングで)
を目的の1つに置きながら日々練習しています。
そのために前回書いたような「喉」(ほんとは舌)の緊張を解くことに最近注目していたのですが
跳躍→ハイトーン の際に、おそらく緊張から、習慣的にやってきた身体の使い方が顔を出しました。

肋骨を押し下げようとする動き ←コイツです。

過去にも、肩や肩甲骨を押し下げようとする・後ろに重心を落とそうとする など
色んなアレクサンダー・テクニークの先生に私が無意識にやっていたことを教わってきています。
で、それらはほぼ自覚がなかったんですけど、先日明らかに「肋骨を!下に!押している!」っていうことに気付いてしまいました。

なぜ今、気付いたのか?
考えられる理由の1つに、腹横筋・腹斜筋を使って息を吐きたいと思って練習していたこと があります。
腹筋を使っているはずが、胸を下げていたので「えっ!?そこ使おうと思ってないよ?」ってなったんですね。

ところで。
そもそも何でお腹の話になったのかという話から。

高音を出すために必要なものは、何でしょう?

声帯を閉じること?頭の後ろから声をまわすこと?

それもありますが、まずは「息のスピード」がほしいのです。


声帯を震わせるのは息の仕事

→息のスピードが上がる→振動数がふえる

→音程が上がる ということです。

そして基本的には、

声帯は自分の意図した声の高さに合うよう自動で伸縮を調整してくれています。
しゃべり声の時、その高低はかなり変化がありますが、高低のコントロール自体をめちゃくちゃ意識している人は少ないと思います。

試しにすごく楽しい話をしている時の自分や相手の声の変化を観察してみるといいかもしれません。

高低、響き、抑揚、明度、刻々と変化するけど、当たり前のようにみんなやっている。

繊細かつパワフルなことを、声帯まわりの筋肉は勝手にやってくれているんですね。


※もちろん、しゃべり声と歌ではレンジが異なりますし
歌う際にはボリューム・響き・音程の確度・母音子音など、条件が複雑になりますから、より高精度のコントロールが必要です。
今日はポテンシャルとして、そういう風になっているよってお話です。


ある程度声(声帯)はポテンシャルにお任せができることをもとに、

喉の力みなど声帯への負担を極力減らしたい&息のスピードを適切にコントロールしたい!

を叶えられる強力サポーターが、腹筋群なんです。


なので、腹横筋や腹斜筋がここぞ!という時

主に私の場合は苦手意識の強いサビの高音の際に活躍してくれると助かるので、

それらを意識した練習をしていました。

しかし、実際その瞬間に起きたのは、肋骨がぐっと下がる というものです。
肩や腕・肋骨などを押しつぶすようにすることで、高音に必要な息を確保した「感じ」を得ていたのでは?ということが
今回改めて分かってきました。


そもそも呼気筋のメインは肋骨より下なので、

私の癖のように肋骨まわりを使うのは構造的にも望ましいものではありません。

(肋骨の間の筋肉も呼気に関わるので、身体上部の筋肉も表示されていますが、メインは黄色で囲ったあたりになります)


さて。ここまで、私のお話&息のスピードにまつわるお話でした。

次回、お腹が実際にしてくれていることについてです。
ここが分かると、パワフルな高音が一気に楽になっていきますよ^^

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。