ブレスの時に腹筋解除がカギになる理由
こんにちは!さらです。
ブログで何度も呼吸について書いてきましたが
改めて腹筋群の力の解除がブレスに有効だと感じたので、今日は構造のお話です。
吸気筋のための筋肉は主に肋骨から上にしかありません。
横隔膜が下に下がり、肋骨がダイナミックに動くことで肺内部の圧が下がり、空気が入ってきます。
ブレスの時に肋骨が殆ど動かないんです!っていう人をワークショップなどで多く見ますが
多分それは吸っているつもりで、吸気のポテンシャルとしてはもっとある という場合が多いです。
なので、肋骨は動く!んです。
ですがしかし、同時に(ひょっとすると一瞬早く)お腹も動いてほしいんです。
理由は2つあります。
1つは以前も書きましたが、いわゆる腹筋としてイメージされる「腹直筋」が動かないと
肋骨の動きを阻害するため。
腹直筋は肋骨から骨盤の距離を狭める、つまり肋骨を引っ張り下げるので
過度に働くと息を吸うのに不利に働きます。
で、もう1つも以前ブログに書いたのですが、これが今日の私の新しい気付きです。
お腹と呼ばれるあたり、つまり「腹腔」は、容積が変化せず、
水風船や水袋のような状態で骨盤の底から横隔膜の間を形を変えて上下します。
胸の下からお尻の先までが水で満たされている状態を想像して頂くと近いです。
容量の変わらない液体の袋が横隔膜の下に鎮座ましましているので、
内臓のみなさんが少し場所をゆずってくれないと、横隔膜は下に下がれない。
つまり吸気が充分に行えない状況になります。
腹腔のかなりの面を腹筋群が囲い、
絞ったりゆるんだりすることで腹腔内の動きをサポートしているので
お腹まわりをゆるめ、お腹がうごくことは、内臓が骨盤側に移動し、延いては横隔膜の下降に有利になるはずですね。
(腹腔まわりの筋肉と呼吸に関してはこちら)
吸気筋は肋骨から上、なので肋骨が動き続けることは大前提として
お腹も動き始めることも一緒に意図してほしい、今日はそんなお話でした。
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