呼吸と腹筋の関係はどうなってる?
こんにちは!さらです。
前回、腹式とか胸式とかじゃなくて機能に沿って使えるものを全部使おう!
という呼吸について書きました。
今日はその続きで「腹筋群」が呼吸のために果たしている役割についてみてみたいと思います^^
容量の変わらない腹腔が横隔膜の上下とともに動くことをお話ししましたが
その腹腔は何によって飛び出したり流れ出たりしないでまとまっているでしょうか?
以下の4つの筋肉が取り囲んでくれています。
①横隔膜:胸腔との仕切り
②腹横筋:肋骨下部と骨盤の間にあり、背中まで広がる「胴」部分
③骨盤底筋群:骨盤下部にある「底」を構成する筋群
④多裂筋:脊椎に付着する起立筋のひとつ
これらの筋肉が協力し合うことで肺の動き(胸腔の動き)と連動した腹腔内の動きも起きている
と考えられます。
今日は腹筋群についてなので腹筋的な視点からまずお話ししたいと思います。
「腹筋」と聞いてまず思い浮かべるのは「腹直筋」、いわゆるシックスパックに当たる筋肉ですね↓
ですがその腹直筋は身体の外側にある筋肉、かつ身体の前面真ん中あたりで肋骨と骨盤を前側から近づける動きを起こします。
身体が丸まるような動きです。
前回ちらっと書いたのですが、腹腔は腰椎のカーブに沿って動きます。
腹筋群は息を吐く際に使いたい筋肉なので、
腹腔が骨盤の底(おしりの底)からお腹側に少しカーブしながら上に上がってくる手助けをしてほしい。
ということは、最初から腹直筋をたくさん働かせて身体を丸める方向の動きを起こすと、腰椎カーブと反対向きの動きになってしまいます。
そこで腹筋群で最初に働いてほしいのが上の②、腹横筋(及びその外側の腹斜筋群)です。
背中からぐるっとお腹を囲んでコルセットのようになっているこの筋肉が働くことで、
骨盤底筋群の力を借りて上がってくる腹腔を絞り上げるような役割を果たしてくれます。
パワフルに息を吐く時もロングトーンも繊細な呼気も、腹横筋が活躍することでさらにコントロールが楽になります。
で、この腹横筋は深層の筋肉なので、「使っている感」がものすごく薄いです。
骨盤底筋群も同じくで、使えている感覚のフィードバックを求めるよりは、
頭が動けて全身がそれについてきて、お尻の底やお腹の横・後ろ側の筋肉が働いてくれることを想いながら
やりたい事に向かっていく、というのがベターだと思います^^
そして腹直筋さんは表層にあって瞬発力のとても高い筋肉なので、最後の最後でパワフルに働いてほしい!
という役割の腹筋になります。
今回のブログの中でもちらちら出てきた
表層と深層の筋肉の色や役割の違いについて以前ブログで書いたので
こちらもぜひ☆
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