マイクを持つ「腕」の効率化

こんにちは。さらです!

突然ですが、マイクって重くないですか?
持ち慣れている皆さんからするとさほどでもないと思いますが
見た目とサイズ感の割には、重たいものだと思うんです。

昔BodyChanceでマイクの持ち方についてレッスンを受けた時
初めてカラオケ以外のマイク(SHURE58)を持ったという校長のジェレミーは
「あれ…軽そうなのに思ったより重いんだね」とちょっと驚いていました。
ゴッパーは約300gなので、iPad miniとか350mlペットボトルくらいをずっと持ちあげて演奏していることになります。
楽器よりは断然軽い。でもスマホや文庫本よりは重たいですね。
そして実際使う時はシールドもぶら下がっているので、重みと引っ張る力が更に追加されます。

特に管楽器を演奏する人は、構えの重要性を体感的に認識しているので様々探究していらっしゃるように思うのですが
多少軽いとはいえマイクを持ち上げることをあれこれ考えるアカペラーって、あまりいないのでは?
ですが、マイクを持ち上げるのは腕で、腕の状況は呼吸にもろに影響するので
長時間良い状態で歌いたかったら、マイクを持つ腕についても意識がある方が有利になります^^

マイクを使用する際に、試して頂きたいのはこういう手順です↓

①腕をおろしたまま、マイクを持つ
(この時、指の力はマイクが落ちない最低限の力でOK)
②マイクを持ったまま、前腕だけを持ち上げる
③マイクの先端が自分の口に近づいてくるように上腕が動く

物を持ち上げる時や腕を上げたり前側に動かしたりする時、最初に働かせがちなのが「三角筋」です。
この筋肉は上腕を外側に広げる際に活躍する筋肉で、腕を曲げることには直接関与しません。
マイクを持ち上げる②の際に最初に働いてほしい部分はあくまで「力こぶ」のできる「上腕二頭筋」。
三角筋が先に働くと鎖骨や肩甲骨を巻き込みつつ、二頭筋の動きに影響があるので
呼吸に対しても物を持ち上げる動きに対しても若干のブロックがかかります。

三角筋さんはちょっとお休みしてもらって、

マイクを持ったまま、ただ前腕を折りたたむように曲げるだけ、というアイディアで。


そして続きの③の動きの際に主に働いてほしいのは「大胸筋」です。
物を抱きかかえたり腕立て伏せの時に働く筋肉で、腕を胸の方へ動かす力の強い筋肉です。

頑張らなくても充分に働いてくれます(o^^o)

あるいは、肘が少し前方を向く、と考えてみてもいいかもしれません。肩や背中も広いまま使えそうです。


最低限の指の力→上腕二頭筋→大胸筋 この流れで
腕全体が動く際は、鎖骨も肩甲骨も一緒に肋骨の上をするする動く という考えでマイクを使ってみてください^^

ブレスや発声そのものがより楽に、効率的にできるようになると思います。

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。