小指は「使える」

こんにちは。さらです!

突然ですが手の小指って使いづらくないですか?
細いし短いし、なんか弱々しいというか。

ピアノを殆ど習ったことがないのに2、3年前に突然弾き語りの練習を始めて
その時に思ったのが
「小指で和音のルートを弾くのに!どうして小指はこんなに力がないの!」ということでした。

指を使う楽器を長くやられている方はそうではないのかもしれませんが
初心者には小指、曲者だと思うのです。
でも骨格的に本当は小指は安定して使える、というのを以前知って、
以来だいぶ弾きやすくなってきました。


では!腕全体の繋がりを見てみたいと思います。

腕のスタートは鎖骨でした→そしてそこから繋がっているのが上腕です。
さらに、前腕に進むと、骨が2本になっていますね。親指側にあるのが橈骨(とうこつ)、小指側にあるのが尺骨(しゃっこつ)。
そしてポイントがここからなのですが、
上腕と滑車状の関節を作り、よりがっつりはまるように繋がっているのは、尺骨です。
(↑左右バラバラですみません。上が左腕、下が右腕(肘部分で分解したもの)です)

さらに尺骨の向かう先には小指がありますね。
ということで、腕の構造に対して安定的に動きやパワーを伝えやすいのは小指側なんです。
道筋がまっすぐ繋がっていますから。


ひとつ実験をしてみたいと思います。

机の上に、親指と小指の先を合わせて乗せてください。
その状態から、小指を支点にして手を広げるのと、親指を支点にして広げるのと
どっちが楽でしょうか?
はい!どうぞーー。
どうでしたか?
(小指が支点の方が動きがスムーズだったのではないでしょうか?)

Body Chanceで小指が使える(利用しやすい)理由を質問した時に、この動きをやってみたら?と言われ、
やった瞬間に「あぁ!なんだ!小指じゃん!」って一発で理解しました。
それに理由づけをすると上記のようになると思います。

ピアノだったら他に、手が身体から離れていくようなフレーズを弾く時に
小指が腕全体をリードしてくれる意識でやると必要な力が減って楽になります。

小指は確かに骨自体が細いので、そういう意味で力自慢の指ではありませんが
手や腕の動きにおいてスムーズさのキーマンになり得る指なんですね(o^^o)

次回はこの繋がりで、手の骨について見てみたいと思います。

【余談】
腕の骨から小指までの繋がりが分かった時になるほど!と思ったことがもう1つあります。
それは、ゴルフクラブの握り方☆
小指・薬指(・中指)から握り始めるように習うはずなんです。人差し指と親指は添えるだけ。
左手のこの3本だけで握ってスイングの練習をする、というのもあったはず。
なるほどー理にかなっているんですね。

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。