キャシーのレッスンを受けてきました
こんにちは!さらです。
先日までキャシー・マデンという先生が来日していました。
ワシントン大学大学院で演劇を教える素晴らしいアレクサンダーの先生で
Body Chanceの生徒も毎年、キャシーのレッスンを楽しみにしています。
今年はキャシーのレッスンから、動き続けることへの信頼や人間の身体と心の関係、それらを尊重する提案、、、たくさんの視点を見せてもらいました。
本当に愛に溢れてキュートでどこにもとどまらない素敵な先生です。
数日の授業を通してはっとしたことや新しいものに触れた感のあることはたくさんあったのですが
キャシーに歌をみてもらったときのことを書こうと思います。
最近気になっていた、ボリュームの必要なフレーズでフレーズ終わりに伸ばす音があると、首を固定して音を一定にしようとしていることについて見て欲しい、とお願いしました。
ところがキャシーから返ってきたのは、私が歌う時に肩や腕を押し下げている という点についてでした!
アレクサンダーのレッスンでは、生徒が気になっていると言ったことと一見全く別の提案が教師からされることがままあります。
それは生徒の望みのために必要なことが生徒の気になっていることが原因ではないと教師が見ているからなのですが。
さて。
私も、ものすごく想定外の言葉が出てきて少なからず戸惑いました。
だって腕?重くないよ?下げてる?ほんとに?ってくらい無自覚だったので。
(レッスン後の今も、まだあまり自覚がありません)。
言われていることがだいぶ受け入れがたくなっている私を笑顔で受け止めつつ、
ひとつひとつ動きを観察して、動いてみて、今の私に有効なアイディアをキャシーは探求してくれました。
その中で、「腕を伸ばして上げて手を合わせて、はいその状態で歌ってみたら?(その間もアレクサンダーさんの発見で動き続けてね)」
と言われて、いやーこの体勢で歌うとかないわー とちょっと思いつつも、仕方なし!歌いました。
→病み上がり&ウォームアップなしの声が、30秒前と全然ちがう鳴りになったんです!
えー。ちょっと嘘でしょ。なんでよー! の、嬉しさと混乱のあいまった感じ。
本当に腕を押し下げていたんだなってことが分かってしまい、でもやっぱり受け入れられなくて、
「でも私、下げてる実感ないし下げてた理由が分からないんです!」ってうっかり言ってしまいましたf^_^; (落ち着いて私!)
キャシーは、「そうね^^でも原因は知っていなくてもいいのよ。あなたのために使えるアイディアが何かを知っていればいいの。」と言っていました。
声を出すことに協力的ではないことを変化させるプランを採用することは、歌うことの自由度を増やすことなので、
気になっているフレーズで自分を固めてしまうことへの解決策のひとつになりえます。
ひとつ何かに気付くことで、それまでの悩みや不具合の原因への気付きが付随してくることは多いです。
私は基本的に構造や理由が知りたい性分なので、それを考えるまでが私の課題だと思っているのですが、
有効なプランがあればそれをやってみる。いつか理由はついてくる…かも?のスタンスをなしにしてしまうと、
せっかくの気付きが活用されないままになってしまうことがあるんだな、と理解しました。
また、このレッスンを通してはっとしたことの1つとして
一所懸命ブログを書いたり勉強したりしているわりに、自分の身体とのコミュニケーションを丁寧にじっくり、繊細にとってあげる時間が足りなかった ということがあります。
腕や肩を押し下げることは
息を吸う際は挙上する肋骨の動きの邪魔をしますし、
息を吐いて声を出す際は脊椎全体が伸びて上に向かうことの妨げになったり、常に上に向かっている呼気の動きと逆のことを身体でしようとしていることになります。
そしてそのことは理解していたつもりでしたが、
息を吸う時点から吐くことに影響していること(全身が繋がっている以上、一連の動きは前の動きから影響を受けるでしょうから)
つまりは吸気の時点で私の声はある程度決定づけられているのかも、という組み合わせた理解は
どこかしていなかったように思います。
知識の組み合わせと、自分の身体の状態との更に組み合わせ。
それは、身体とのコミュニケーションで徐々に回路が繋がっていくんだろうな、と。
まだ、原因やきっかけが知りたい…それが分かれば押し下げをやめられるんじゃないか…
という自分とちょっとだけ戦っていますが(笑)、
どんなことが起きてほしいのか、どんな動きを選択できるのか、ということを、時間をかけて、好奇心を持って、探して試していけたらと思います。
毎日暑くて頭が茹だりそうです!
長期記憶に定着させることがあまり得意ではないので、ブログを書くことは整理整頓と再確認の意味で私の役に立っているなぁと思います。
アイス食べて休憩しながら、また毎瞬毎瞬、新しい私を探していきたいです。
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