音楽は、楽譜の外で起こっている
こんにちは。さらです。
先日、映画チャンネルで久しぶりに「踊る大捜査線」がやっていて、チラッと見ていました。
踊る〜といえば
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」ですよね^_^
(若い人は知らないかもですね)
これ、楽譜と音楽の関係にも近いものを感じます。
同じくらいのタイミングで、鬼のような譜面のアカペラの曲をやったんですが
もうほんとに横ラインが鬼で…。
半音進行!臨時記号!転調!テンションの山!と、半泣きで譜読みをして、
ひぃひぃ言いながら合わせをして。
でも、高度な譜面ほど(他のパートの音が正しければ)和音的に自分が他に行き場のない状況になるので、
何度かやるとそれなりに音はうたえてしまうんですよね。
あーなるほどこういうことか。
間違う音はあるけど、だいたいわかったかも!
で、そういう時にはたと気付くのが、楽譜をガン見して読んでうたっている、私。
(譜読み、難しいもんね…)
ですがよく考えてみると、音楽って、楽譜の外側でしか起きていないのでは?
楽譜って、ぶつかり稽古するのがすごく簡単な対象だと思うんです。
この音を正しく出さないといけない、
これがないとハモれない、
って、思いがちだから。
だけども、楽譜にかじりついてもかじりついてもにらめっこしても、
そこに「答え」はないから、ぶつかってはね返されるばかりで、
私の中からは何も出てこない。
その時そう感じました。
クラシックや古典では、再現性に基づく解釈が必要なので
譜面に「正解」として記載されていることが多く、守るべきことも多いと想像します。
対してジャズやポップスは、音符はガイドでしかない。
となると、ニュアンスや雰囲気という名の「音楽」は、
楽譜からはなれた、私の中から出てきてくれないと、誰もつくってくれないでしょう。
曲構成から想像される強弱、音形やコード進行の中でやりたくなる表現、
そういうものを楽譜の外で声でつくっているのは他ならぬ私で。
そして7thを7thたらしめるうたい方や9thらしい佇まい、♭13の居心地、
そういったものも私の音楽のための力強い味方になってくれると考えると
ますます楽譜にかじりついてる場合じゃない!
(だって譜面ばっかり見てるとコードの役割、全然聞いてなかった!ってことよくあるから)
私は「音楽」が起きていることが幸せで歌をうたっているから
楽譜より先にニュアンスが来てもいいかもしれないなー。
と思ってます。
そしてその方がきっと、声も自由♪
今日のストレスフリーな声を手に入れるアイディアは
楽譜の外に目を向けてみること、でした!
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