英語発音に必須の「組み合わせ」を練習してみよう

こんにちは!さらです。

ストレスフリーな声を手に入れるアイディア 英語の発音編その2てきな感じで
前回に引き続き練習用のちょっとしたアイディアをお届けします。

今日は発音そのものについてのお話です。

以前、ボイストレーナーの先生に
「英語は口を動かさずに歌うといいよ!」と言われたことがあります。
実は私、その時からかなりハテナで…。

口、動かさないと発音できないよね?

以来、その時の先生の言いたかったことを私なりに翻訳するとどう説明できるのか
考えてきました。
で、今のところ出している結論が
・顎は必要なだけ動かしていい
・「口」と言っていたのは恐らく唇の話で、主に縦あきを重視
(イコール、横あきは過度にする必要がない可能性)    という感じです。

先に唇の使い方からみていきます。
以前、こちらのブログに書いたように、唇の動きにちょっとした制限をかけた状態から発音を考察することは
とても役に立ちます。
頬に手を添えながら、あえて唇の横向きの動きを制限して発音することで
実際に発音を作る役割の多くを、口の中や舌の動きが果たしてくれていることが実感できると思います。

そこから派生して、顎についても考えてみます。
「口を動かさない」という禁止表現を使うと、一緒に顎の動きも止めてしまいがちになります。
よく「英語は発音が〝深い”」という話を聞きますが、そのイメージをひも解くと、
軟口蓋や舌を含めた「口の中」を柔軟に利用して発音している
ということになるのでは?と考えています。
(唇の話で出てきた口の中の役割に戻ってきましたね^^)

顎の制限に連動して、舌や軟口蓋も動きが制限されていくことにつながるので
発音のために必要と思うサイズに積極的に動いていいよ!という指令を出してあげたいのです。

ここまで来て、今日の本題なのですが(長い!?)
この2つの「組み合わせ」が、現時点での私の一番のキーポイントです。

日本語は母音が5種のみ&単母音で全ての子音に母音がつく世界なので
唇と口の中の動きのバリエーションがほぼ5種で固定されています。
(MやPなどの唇を一度閉じる子音や他の子音でも、最終的には5種の母音に動きが収束して戻ってくると感じています)。

対して英語は二重母音や日本語にない母音も多く
それらは日本語的視点から見ると
唇の動きと口の中の動きの組み合わせが別&バリエーション多数 になると思うんです。


当たり前でしょ?て感じですか?

でもこれ、丁寧にやると発音がかっこよくなります。

試しに、「お」と伸ばして言いながら唇だけひらいていくと、どんな発音が聞こえてくるか
やってみてください。
途中で「英語っぽい!」みたいな音、出てくると思います。

(因みに私の場合なんですが、この時「お」を言いながら口を「あ」にする と考えると
口の中も習慣的に反応して「あ」に引っ張られるので、
唇への指示は母音に関係ない言葉を使うようにしています)

こういった「組み合わせ」の新しい習慣を作っていくことが、
めんどくさそうに見えて、英語っぽいニュアンスへの近道になっています。

普段母国語である日本語で使っている動きとは別の「唇×口の中」の動きを探していくので、
ちょっとイラっとしたり難しそうに思うかもしれません。
でも、少し慣れれば声を出さなくてもどんな発音になりそうか分かってくるので
前回書いた「差異」を埋めるアイディアを、ちょっとした合間に探すことができますよ♪


今回は、唇の動きと口の中の動きを
丁寧に分けて組み合わせ直していこう!というお話でした。

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。