猫マネでウォームアップ

こんにちは。さらです。

キャシーと重子さんのレッスンから学んだことをシェアする2回目。
今日もキャシーの続きです。

前回、発音が横に散ってしまいがちな点を課題として追加しつつレッスンを受けたことを書きました。

「ハ・マ・ダ」に「カ」(K)を追加すること、プラス、別のウォームアップも教わったので
今日はそのお話です。
何をするかというと、猫のモノマネなのです^^

キャシー曰く「演劇のレッスンで使って、これが発声に有効だって知っているのよ」とのこと、
「ミァーォ」とそのお手本を見せてくれたのですが、どうにも私にはその時見えたキャシーの動き・響きなどがうまくできませんでした。
上の前歯や歯茎のあたりの骨格、その方向への息の流れを響きに使っているように見えたのですが
私は左右に音を散らせそうな動きをしようとしていて違うことをしていると感じたのだと思います。

そのことを伝えると、両頬に軽く手を添えて同じことをやってみるよう、更に提案がありました。

結果、習慣的に使っていた唇の不要な動きが減って(口角を左右に引っ張ろうとしすぎでした)、
同時に上唇の動きや上の歯茎あたりの振動(左右に引く動きが減ることで上唇と歯・歯茎が響きに利用できます)、
そこに当てる音の方向性などが明確になりました。

※余談ですが、息を首や頭の後ろに流す、とか硬口蓋に当てる、といった表現は、実際の動きとは異なります。
息は気道を通るので実際は首の前方を通りますし、
気道から上に空気が向かって来れば口蓋によって曲がり、何も操作しなくても唇から出てきます。
イメージとして利用できることと、実際の構造と、両方知っているといいと思います^^

さて、この時に出た「ミァーォ」の声は、かつて自分の耳で聞いたことのない部類の自分の声で
ゆえにかなりびっくりして、とっさに「これ、間違ってる!」「(間違ってるから)正しくやるの難しい!」と感じたのですが
動きや響きなどについてキャシーは「それでいいのよ」「簡単よ、できてるわ」と言っているのを聞いて
はたと立ち止まり、自分の思考を改めました。

聞きなれない音がしたから、習慣的に自分がやっていることと違ったから、それは間違いだと思いたくなったのですが
(これはその他のどんなことにも通じる、「慣れている方が正しい」と感じてしまうものです)
新しい経験がなければこれまでと同じことを繰り返すだけになって改良や新規開拓ができないままになります。

今までの発声と新しい口周りの使い方を組み合わせて、これまでなかった様々な響きや発声のグラデーションが作れるかも
そう考えればいいんだな、と思い直したんですね^^

ものの考え方としては、この気付き・体験が今回本当に私のためになりました。

ちょっと脱線しましたが、猫のマネ、特に英語の曲などで発音が平たくなりがちな方の
ウォームアップや新しい習慣作りに使えますよ。
かつお節まだ!?の時と、ちょっとそんな触んないでくれるー?の時と、外出たいからドア開けて の時くらいしか私に鳴いてくれなかった
ツンデレの八百屋のお嬢さん↑
それでもかわいい…!!かわいいよーー!

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。