発声のウォームアップに使える「浜田か」
こんにちは。さらです。
ここから3回に分けて、キャシーの個人レッスンで教わったウォームアップと
そこからの続きで重子さんから学んだ練習法についてシェアしていきたいと思います^^
今日はタイトルの通り「浜田か」です(笑
キャシーの個人レッスンに今年私が持って行った課題は
パワフルな高音を(ベルティングで)出すに際し、硬口蓋から軟口蓋・咽頭を後ろに引っ張っている感覚がある
また、それは舌を不用意にコントロールしようとしすぎな点と関係がある気がする
というものでした。
まずキャシーに「それで、あなたは『何が』したいの?」と聞かれました。
あはははーですよねー。
私の課題は動詞の形にも望みの形にもなってないですよねー^^;
(キャシーはこの点をとても丁寧に深く考えているので、自分で何がどうなって欲しいのかを考えることが必要です)。
なので「舌が顎の動きと寄り添って動き続けてほしい」という言い方に変更します。
それを見届けたキャシーからのウォームアップの提案がタイトルの「ハ・マ・ダ・カ」です。
まず顎が実際どう動くかを繊細に確認した上で(顎関節を支点にして振り子のように動きます)
最初に「ハ」と声を出してみる。
何度かやって、次に「マ」、また何度かやって「ダ」、また何度かやって「カ」。
「ハ」は舌を顎の上で自然な状態にしたまま特に動かさなくてもできる発音です。
そして「マ」は舌の位置は変わらず顎と唇が動きます。
「ダ」は舌が上前歯の付け根あたりについて、下顎とともにまたもとに戻ってくる動き、
「カ」(これは「K」の音だけだと思ってください)は硬口蓋のあたりに舌が当たり、また下顎とともに戻ってくる動きです。
これらの発音で、どのような舌の動きならその発音ができるのか、その際に必要な舌筋の力はどうか、
一緒に顎はどう動き、咬筋はどの程度活動し、下と口蓋や歯との関係はどうなっていて、唇はいつどの程度活動するのか
などについてひとつひとつ繊細に確認しました。
その後、件の箇所の歌詞を「ハ・マ・ダ・カ」に変えてうたってみたところ
気になっていた引っ張る感覚や舌の過度な力みがなくなり、発声にかかる息の負担が減り、かつ響きに変化がありました。
その時の発声は地声ではなくミックスに寄っていましたが、
その点は課題を解決した後に、身体(舌や顎)の使い方と声帯との関係を再度構築したらいいものだろうと思ってちょっと保留。
※実際のレッスンではまず「ハ・マ・ダ」で一連の流れをやってみた中で、
発音が横(左右)に逃げてしまう点も課題として私が追加したので
前側の発音に必要な動きについても考察すべく「カ」を足して「浜田か」までやってみています。
このウォームアップで私の課題3点(口蓋の引っ張り・舌の力み・発音の散らばり)全てが解決したのですが
その理由は、舌・顎の実際の動きについて丁寧なフィードバックを自分で得たこと、
そしてそれらを音程のコントロールとともに「使い続ける」ことを歌う間ずっと意図していたこと だと思います。
何かを「やめる」ことは不具合に対する代替案ではありません。
実際に何をしたいかを考え、必要な動きを知り、それを実行し続けること(そしてその前に頭と脊椎の関係を意図すること)が
やりたくない動きに気を取られていた私にまず必要なことでした。
因みにキャシーは、日本語に近い発音で私に確認させたい動きが実現するものを選んでくれているので
(キャシーは英語圏の人なので、場合によっては日本人には馴染みのない発音があるため)
このウォームアップは誰でも使えると思います^^もし良かったらぜひ。
次回もキャシーから教わった「使える」ウォームアップ編です!
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