「難しい」を再定義しよう

こんにちは!さらです。

今年2度目のキャシー来日週間が終わりました。
この夏はスーパーアレクサンダーティチャーであらせられるキャシー・マデンに
クラスでも個人レッスンでも学ぶ時間がたくさんあり、ほくほくしています。
キャシーからの学びを随時シェアしていこうと思うのですが
今日は考えのお話です。

定期的に来日して多くのクラスやワークショップをもっているキャシー、
いくつかの日本語を「この音はこういう意味合いとして日本人が使っている」というのを覚えています。
そして彼女がすぐに反応して「ちょっと待ってね」をかける単語の1つに「難しい」があるんですね。

私も習慣的に口に出すので、毎年年初の目標に「難しい」「頑張る」を使う回数を減らす(他の言葉にしたい)を置いているのですが
やり慣れないことや初めてのことに当たった時、反射的に「難しい」と言いがちです。
実際、本当に難しいかというとそうでもない事も多々あるのに、「えっ!いつもと違う!」=「難しい」
という回路ができているように思います。

キャシーはよく「joyずかしい」って言って って言うのですが(笑)それはさて置き、
今夏の中で特に気に入った置き換えのやり方が2つあります。

1つは、もう上に書いてしまったのですが
「難しい」のではなく「やり慣れていない」だけだということを、都度立ち止まって再確認することです。
今回あるレッスンで提案された発声のウォームアップについて、ちょっと心的に戸惑いがあって、無意識に「難しい…」と口に出した私に
「難しくないわよ。慣れてないだけ。だってあなたできてるじゃない?こんなのただのウォームアップよ」
とすかさず返ってきました。

ほんと、その通りで、丁寧にやればできるし技術的に何が難しいってわけでもないもので
単に瞬間的にそれと違う「いつもの」方法を取りたくなる自分から路線変更する時間が少しだけ、必要なだけでした。
でも、そのちょっとの時間がすごく大きく感じてしまって「難しい」ってなっていたんですね。
(そこに繊細に時間かけなくて一体何に時間かけるのさ!?て感じですw)

そしてもう1つが、当たり前のことでありながら本当に大切だと思うことで
「事実」に置き直すことです。

例えばハイピッチに跳躍してロングトーン みたいなフレーズがあった時、
「ここ、難しい…」
以上!みたいに思うこと、ありませんか?
難しいところ、というレッテルを貼ってしまうと、譜面でその箇所を見た時に無意識に「難しい」が脳を支配しがちです。
では事実はどうでしょう?
「跳躍幅が8度、ルートとは7thの関係で4拍」みたいな。
こっちの方が、その箇所をクリアしていくための具体的な方策を編み出す方に思考が行きそうだと思うんです。
オクターブ上がるための喉や舌の作り方や、ロングトーンを含めたフレージングのための手前のブレス、胸郭の状態 などなど。

「難しい」はネガティブなイメージをどうしても持ってくるので
(だからキャシーは「joyずかしい」にしてって言うのだと思うのですが)
その言葉だけで置いておくと解決策に行く前に恐怖が始まってしまいます。それだとうまくいくものもうまくいかない。
なので、事実を再確認して言葉の定義を変えていく、ということがあるととても使えるんですね^^
因みに私が「難しい」と同じように反射的に使う「頑張る」ですが
これは、具体策ないけどなんかできるようにならんとまずそうやし何とかするって意思だけ提示しとこう…!!みたいな
焦りと曖昧さの中にいる時に使いがちです(私個人においては、ですが)。

なので、これも一旦立ち止まって、「頑張る」の内容を細かく割って精査する習慣を作りたいなぁと、思っています。

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。