変な「感じ」がしても「間違い」じゃないよ☆
こんにちは。さらです!
アレクサンダー・テクニークのグループレッスンでアクティビティ・レッスンを見ていると
先生が生徒にそれまでと違ったアイディアや方法で(例えば)演奏などをしてもらった際に
「…なんか、いいんですけど…でも…」みたいな場面によく出くわします。
「さっきまでのやり方と比べて、音はどうでしたか?」と先生に尋ねられると
「よくなりました。でも、何か変だし、できない気がする…」 みたいな場面です。
私自身よくこういうやり取りになるのですが、今日はそれがテーマです^^
いつもと違う、慣れない「感じ」は、「間違って」いるように思えるんですね。
やりたいことがある人って、真面目です。辿り着きたい目標があるので。
だから、1つでも違和感があると他の良い点をそっちのけにして、満点を出そうとするんだと思うんです。
例えば歌をうたっていて、このピッチがどうしても当たらない という課題に対して
今までと全然違う身体の使い方を提示されたとして、
それをやってみると音は当たるし響きは良くなったし身体も楽!という事実があったとしても
「なんか違和感あるし!いつもと違うし!」って感じると、「これは不正解」という風に思えてしまう。
ところで、私たちは生まれた時から無意識や見よう見まねの動きをひとつひとつ、積み重ねて習慣化させてきました。
誰も、正しい歩き方や正しい声の出し方や正しい寝っころがり方を教えてもらっていないですし
身体はひとりひとり違います。
なので、道行く人を眺めてもらうと分かるのですが、「歩く」ひとつとっても完全に同じ動きの人は他にいません。
ほぼ「無意識」の様々な動き・行動は日々身体が「あぁこの時はこう動きたいのね」と学習してくれて
意識としても筋肉の動きとしても「習慣」になります。
歩き方に人それぞれ特徴があるのも、ブラインドタッチでPCのキーボードが打てるのも、肩こりが続くのも、あれこもこれもそれも、
身体が、筋肉が、回数を重ねてその動きに慣れたからです。
そして、普段やらないこと、つまり習慣と異なることは、生物としてある意味「リスク」です。
なぜなら、今までずっとそうしてきて、生きてこれたから^^
安全だったからこそ、繰り返しやってこれたんですもんね。
逆に、新しいことをするということはかつてやってきたことを変えることなので、
少し大げさに言うと「それはまずい!命の危機!」という風にとれることですよね。
だから、最初の話に戻って、「違和感」があることを排除していつもの「正解」に戻りたいし、
そういう反応自体はNGではありません。
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