アレクサンダーって、脱力だっけ…?
こんにちは。さらです!
先日友人から、長距離を走る・歩く際に上半身を脱力した方がいいのか全身を使った方がいいのか というメールがきました。
まず、私が勉強していることを踏まえて「もしわかるようなら」ということわりつきで連絡をくれた友人に
ものっすごーーーく感謝!うれしい!と思いつつ
私も「実際やってるとこ見てないからわからんけど」という前提ありでお返事をしました。
全身はつながっていて連動して動くから、必要な時に必要な場所の筋肉を適切に使いたい。ので、脱力はあまりお勧めしないかも。
ただ、脱力を意図して下方に押し下げたり、上半身と下半身を別に考えたりという方向性じゃないなら
長時間の運動はある程度脱力はしててもいい気がする。 てきな内容で返したのですが
やり取りをしながら「あー私、ちょっと前までATは脱力だと思ってたふしがある…」と気付いたんです。
BodyChanceのプロコース(教師育成コース)では「BodyThinking」というクラスで
簡単な解剖学的なことやマッピングに近いものを学ぶことで、
身体の仕組みを理解し自分や生徒さんのパフォーマンスに役立てています。
学ぶ中で新しく使える知識をたくさん得るのですが、同時に不要に使ってきた筋肉や動きについてもたくさん知ることになります。
そういう、「えっ!今まで意識してなかったけどいらんことしてたの私!?」みたいなことの方が
レッスンを受けている身としては衝撃なので、印象に強く残るのかなーと。
しばらく前まで、この力はなくてもOK、この筋肉に仕事をさせなくてもできる といったことを意識しすぎて
何でもかんでも脱力!力いりません!みたいに思いたい自分がたくさんいました。
もちろん、不要な力を減らすことでパフォーマンスが格段に良くなるという点は嘘ではありません。
それまで気付かず緊張させていた部分を自由にしてあげることで、私自身演奏で・日々の生活で、改善されたものが多くあります。
ところがしかし!全身の筋肉は生きている限りあれこれ働いてくれているので完全な脱力はあり得ませんし、
脱力と、動きに必要な力・場所を無視することは似て非なるものです。
適切に脱力することを学ぶことで、必要な場所は柔軟かつパワフルに使うという選択の余地ができます。
全身が一緒に手をつないで動くことを念頭に、マッピング等の知識を使って起きてほしい動きや必要な筋肉を考え
実際にその通り動くような繊細なコントロールができる自分になっていく。
アレクサンダー・テクニークを学ぶ中で、少しずつ少しずつ、きっと死ぬまで、バージョンアップを試みていくことの一つです。
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