立体的な喉を使おう!
こんにちは。さらです!
どんな発声を目指す場合でも使えるものとして私が最近ハマっているアイディアについて、今日は書いてみたいと思います。
「頭部・頸部の立体感を知ろう!」です^^
声って、どこから出ていると「感じて」いますか?
私は1年位前まで、体感として、唇もしくは顎のあたり から声が出ているような気がしていました。
↑めっちゃ「口」から声が出てそうな気がしませんか?(笑
もちろん知識として音の発生源が声帯だということは知っていましたが
主に顔より前面に出た後の音で響きやピッチを確認していたので(これは今も無意識にやっています…)
声は顔の前の方 とほぼ無自覚にイメージを持っていました。
管楽器なんかは今でも、ベルからだけ音が出ているイメージが拭えません^^;
でも普通に考えて、振動が起こっているのは声帯で、
口の中や唇が担っているのは母音・子音や響き作りの一部ですよね。
声帯が開閉し、かつ息が喉頭を流れることで音が出る、という役割の違いをどこか一緒くたにしていました。
ここで私の気付きのきっかけをお話ししたいのですが
声楽をやる先輩トレーニーさんのアクティビティレッスンを、たまたま横の方から見ていた時に
「あれ…喉ってあんな後ろにあんの…!?」とはっとしたんです。
首から上って鏡で見ないと視界に入らないので(また、鏡を通すと距離感が変わるので)
サイズや立体感の認識が誰しも薄い箇所です。
顎からどのくらい身体の中心側に首があるのか
首の中で喉頭と咽頭はどういう区分けになっているのか
口の中は開くとどの程度サイズ感があるのか
頭蓋骨の内側での程度響く空間があるのか
とかとか。
マッピングといって、身体の各部についての頭の中の「地図」を実際に沿って明確にしていくと
そこを使用する場合にすごく役に立ちます。
例えば東京から大阪に行きたいのに、「大阪」を「仙台」だと思っている とか
東京から目的地に行きたいのにその目的地が「だいたい関西」になっている とかだと
その先かなり大きく違いますよね。
ちょっと大げさな話、マッピングがずれているとそのくらいのことが身体で起きます。
昔の私で言うと、
声帯を閉鎖させている場所や息を流す時に使いたい筋肉、言葉や響きのために必要なことなどなどなどは
全部別の場所がそれぞれ関係し合ってやっているのに
何となく首!何となく口!で処理しようとしていました。
なので、脳は混乱して
「えっそこで音作ってないけど作んの!?」
みたいになってほかの部分に負担をさせていたと思います。
しかも当初かなり身体のつくりを平面的に捉えていたので、実際の立体感はあまり感知していなかったなーと思います。
そのかわりといっては何ですが、
新しい情報や正しい構造に対して適宜地図は書き換えられていくので、まず好奇心を持って探検することがいいと思います!
口と喉の位置関係にはたと立ち止まってからというもの、
よく自分で顔や喉に触れつつ鏡を見たりしながら、私なりに脳の地図の書き換えをはかってきました。
(手で触れるとまた立体感が新しくなります☆)
えーこここんなに距離がある!こんなに丸い!奥行きってどのくらいだろう。。
ベルティングがあと少しでできそう…なのに身体の情報が何か足りない…ってなっていた時も
マッピングを新しくするつもりで、身体で私がやっていることと実際にはどこを使いたいのかを擦り合わせていく作業は
かなり役に立ちました。
最近は硬口蓋から上の頭蓋骨のマッピングに興味が湧いています(o^^o)
まだ自分の声を実践的に使うには足りない情報がたくさんある過渡期の今、
私が30年以上平面で抽象的に描いてきた脳内地図を立体的なジオラマにする過程は
この先の可能性を広げてくれるものだなーと、思っています!
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