コミュニケーションとしてのドレミ

こんにちは。さらです。

調に関することを書いた流れで、音の認識のしかたについても書いてみたいと思います。

以前SNS上でちょっと話題になった↓この話題、ご存知ですか?
↑こういう看板を掲げたお店の表記が
正しいの?間違いなの!?みたいな感じで話題になったんですね。
(個人的には、どっちもOKじゃんw てなったんですがそれはさておき)。

音符は確かに「ソラシ」の位置にありますが、調号を見るとG調ですね。
ということは、
固定ド(音名)なら「ソラシ」、移動ド(階名)なら「ドレミ」と読めます。

私は時と場合によってどうしても固定ドでしか聞こえない場合と移動ドでしか聞こえない場合(及びそれが混ざった状態)があってややこしいので
こういう話題は大好きです(笑


ところで読んでくださっているみなさんは
いつも音をどういう風に認識していますか?

私の周りには
完全に全ての音が移動ドで聞こえる人、
絶対音感があって固定ド以外は聞こえない人、
聞き慣れた楽器や声だけ固定ドで聞こえる人、
楽譜は読めるけど固定ド的感覚も移動ド的感覚も緩やかな人、
聞こうと思えばどっちでも聞ける人、
ドレミに色がついて見える人、
そもそも音はドレミで聞いていない人、
いやいや、ドイツ読みしかしません!て人、などなど
それ以外にも色々な人がいます。

そしてその感覚は、「どれでもいい」と思います^^
みんな違ってその感覚は絶対他人と共有できません。
だって感覚なので!

で、今日書きたかったのは
・自分は普段どういう風に音を認識する傾向にあるのかを知っておくこと
・一緒に歌う仲間はそれぞれどんな風に認識していそうなのかな、と観察してみること
この2点は、コミュニケーションを取る上で結構大切なんじゃないかなぁということです。

かつて何度も、この「音の認識の仕方が人それぞれ異なる」ということを受け入れられない人によって
練習やレッスンの場でいやーーな思いや、ひやっとする言動にぶち当たったことがあります。
まぁそういう人とは一緒に音楽をしなければいいだけなのですが(苦笑
そうじゃなくても、例えばこの人は移動ドだったなって分かっているだけで、
ハモりや音の確認の時に相手がどういう「言葉」を使うか予測できているので
お互いにすごくストレスがないです。

上記の「ドレミ」か「ソラシ」かの話で言うと
移動ドのAさんが「ここのソの音がね」って言ったのと
固定ドのBくんが「このレがさー」って言ったのが、どちらも同じ音だって分かります。
ドレミで聞いていない人ならメロディを歌うでしょう。
私は単音ならD(デー)かD(ディー)って呼ぶと思います。

この人はこういう傾向、と知ってさえいれば、
それは「よく分からない言語」ではなくて、「通じる共通の言葉」になります。
自分の聞こえ方や認識の傾向を、人との違いからより明確に認識することもできます。
異なる点が分かれば、自分とも相手とも、付き合い方が分かりますよね?
だってそもそも相手と私は、異なることが前提の別の人だから☆

相手の言語を知ること、同時に自分のやっていることを知っていること、
この2つが一緒にあって、コミュニケーションって円滑になるんじゃないかなって。
それは、音だけじゃなくて普段の生活でも同じなのですが(o^^o)

そういう意味で、簡単にコードを勉強してあると、
譜面の意味でも音の認識の意味でも分かりやすい共通言語ができるのでいいなぁと思っています。
コードで話せると、話が早いし盛り上がりますよー。
グループで練習する時、コミュニケーションでつまずくことはいくらでもあると思うんです。
私自身、えーなんで話が通じないんだろ?ってことはたくさんありました。
そういう時に、コミュニケーションてどういうことかな?ていうヒントのひとつにこういう考えをもってみてほしいな、ということと、
あと、譜読みやコードの勉強に抵抗のある人に、いいことあるんだよー♪ってメッセージを送りたかったりもしたので
今日はこんなことを書いてみました。

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。