動きつづけるということ

今日は「動きつづける」ということについて書いてみようと思います。
テーマは2つあるのですが、まず1つ目。

前回の、「アレクサンダー・テクニーク」と呼ばずに「アレクサンダーさんの発見」と呼ぶことをお勧めしている点についてです。
「テクニーク(テクニック)」とか「メソッド」とか書いてあると、
何かしらの「型」がありそうな気がしませんか?
ボイストレーニングや発声の指導、その他スポーツのフォームでも楽器の構え方でも
「この形が正しいんです!」みたいな指導を誰もが受けてきたと思います。

でもちょっと立ち止まってみてください。
私たち、たとえ双子であっても全く同じ骨格・同じ筋肉の人っていないんです。
何かを体現するこの身体が同じじゃないのに、決まった「見た目」ってあるんでしょうか?
ほぼほぼ誰にでもこの言い方・見え方で当てはまるってものもあるとは思うのですが
例えばブレスをとる時の胸の形(これは近々くわしく書こうと思います)、
歌っている時の口の形や歯の見え方、
ピアノに指を置く時の座り姿勢や指の形。。。。
例はいくらでも挙げれそうですが、「見た目の雰囲気」で全員の身体のデザインに沿うものって実はないのではないでしょうか。

「テクニーク」という言葉を使ってしまうと、何か固定したり記憶や感覚に頼ったりしそうです。
それをなるべく避けたい。
で、「アレクサンダーさんの発見」を使って「何をしたいか」ということになるのだなと、私は理解しています。

そして2つ目。

これは1つ目の話からつながります。
なんで「固定」がいけないんだろう?て思いませんでしたか?
いけなくはないかもしれない。のですが、身体っていつも動いているんです。

24時間365日、体重も体脂肪率も骨密度も筋肉量も臓器の状態もあれもこれも、ぜーーんぶ、一定です!て人はいないですよね?
すごーく丁寧に体重などをキープしているスポーツの方とか俳優さんとかでも
まさかいっときも身体に変化がない、なんてわけないんです。
そして臓器や筋肉や骨や脳は私たちの身体を支えるためにずっと動いてくれています。
その変化し続ける身体が、これまたいっときも100%一緒ではない環境の中にいるということは
全身のバランスがいつもずっと変化し続けてこの身体を生かし、やりたいことをやってくれているということなんです。

と、いうことは!何かの「型」の中に自分を固定させてしまうことって、すごく摂理に反してるのかなと思うのです。
何かを達成するための「メソッド」や「型」があると
それを「キープ」する という発想になりがちです。
キープでももちろんいいんです^^それが、「動きつづける」ことでベストな状態にい続ける可能性を広げてくれる って方向なら、言葉は何でもいいのです。

言葉ってイメージが伴うので難しいですね。
全身はいつも動いている。動いてくれているからできる。
その動きを阻害せずにいられたら、もっと実現できることがある。
だから動きつづけられそうな言葉を色んなところで選択してあげることは自分のためになると思います。

今日はお仕事が終わってから、お友達との約束時間までブログを書いていました。
なんかスタバ大好きな人みたいになってますね…会社のビルにスタバがあるとついうっかり寄ってしまいます(笑
書きながら、動ける自分を意識していましたが、これまたなかなかいつになっても難しい!

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。