マイクは楽器!だから「構え」は重要ポイント
こんにちは。さらです!
スーパーアレクサンダー教師であるキャシー・マデンが先日来日していて
BodyChanceで急きょ特別追加クラスがもうけられたので、2日にわたり参加してきました^^
キャシーの授業は、誰とのレッスンを見ても本当に勉強になるのですが
今回も自分がうたう際に改めて学んだことがあったので、シームレス&ストレスフリーな声を手に入れるアイディアの1つとして
シェアをしていきたいと思います。
1つ目の今回は、マイクを持つ腕について。
ソロでうたう時もアカペラの場合もマイクを使うので、私の歌生活の6~7割くらいはマイクを使用します。
その割に授業にマイクを持って行ったことが1回くらいしかなかったということに今更気付いて、
今回キャシーのレッスンに持っていきました。
マイク(58)の重さは小さい方のペットボトルくらいなので、楽器と比べると軽い部類でしょう。
シールドがぶら下がっているから実質もう少し負荷がかかって動きづらさはあるかと思いますが。
とはいえ、マイクの「ある/なし」が、物が軽いからといって加味しなくていいほどの影響かというと、
私は少し違うのでは?と思っています。
なぜなら。
マイクを持つ「腕」のあり方が、呼吸にモロに影響するから。
重かろうが軽かろうが「持ち上げる」という動きが「歌う」と絡み合っているから。
呼吸に影響がある≒声(歌)に影響がある ということになります。
楽器演奏者がアレクサンダー・テクニークのレッスンを受けているのを何度も見てきましたが
その中で「構え」を課題として持ってくる人、他の気になる点を持ってきて「構え」についてアドバイスをもらう人など
とにかく楽器を構えることから取り組む姿をたくさん見ました。
で、われわれ歌うたいについての楽器は「喉」ですが
その機能をプラスアルファで補ってくれているパートナーは「マイク」だと思うんですね。
楽器と殆ど位置づけはそう変わらないはず。
→歌うたいにおいても構えは大事なのでは!?
と思ってマイクを持参して授業を受けに行ったにも関わらず、
私、いつも通り特に何の意図もなくマイクを持ち上げました。
どうなったか?
もちろん、キャシーに「ちょっと待って」って言われました。(ですよねー何のためにレッスン行ったの私…!?)
持ち上げる動きを、私の頭が動いて私全部が付いてくることを思いながら、キャシーのサポートを受けてもう一度最初からやってみます。
結果:めちゃくちゃスムーズでした。
さほど重いと思って持っていなかったマイクですが、腕の動き自体が変わると差が歴然とします。
なんて合理的な持ちかた!って感じました。
ではやった動きはどういうものだったか?
腕を下ろした状態から、骨格の通りの方向に上腕二頭筋を使って前腕を曲げていく
→口元まで持ち上げるに際し、上腕のうしろ側が肘に向かっていくような意図で動く という感じです。
私が何も意図せずに持ち上げていた時は
・肘を曲げる動きと上腕を上に動かす動きを最初から同時に始めていた
・肘を骨格通りに曲げると少し身体の内側に向かって曲がるはずだが、(上から見た時に)身体に対して直角の方向(外側)に曲げようとしていた
・若干だが、肩側(上腕の上の方)を持ち上げることでマイクの高さを調節しようとしていた
の3ポイントくらいが、主に動きの効率を落としていたと思います。
※これは肘を曲げた時に真上から見た図ですが、腕の骨格構造てきに、肘を曲げると若干身体の内側に角度がつく場合が多いです。
これらは、実際に効率的で合理的な動きをやってみて初めて「違い」「差異」として体感できたことで
別に今までの持ち方でも不便はないけれど、「どちらを選びたいですか?」と言われたら明らかに新しいプランが良いと
確信できるものです。
アレクサンダー・テクニークの素晴らしいところはこういう点で
私が無意識的・習慣的にやってきた動きに対して、私にカスタムされた合理的な新しい方法を提示されることです。
今回、腕が「より」機能的になったことで、響きが増しましたし、
意識していないほどだったものの、マイクを「持ち上げる」という事に対して若干のしんどさが(心的にも体感的にも)あったことに
気付けた点は大きかったと思います。
多分、息を吸う方により大きな良い影響があるだろうなと感じられたので、もっと探究していきたいなと^^
次回、マイクと自分との関係をどう考えたらいいかについてのヒントについて、お話ししたいと思います。
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