成長の足かせは、自分かもしれない!?

こんにちは。さらです。

「理由に基づく選択理論」ってご存知ですか?
エイモス・トヴェルスキーという心理学者が提唱した理論なのですが
簡単にいうと
・人はあらゆる行動を自分で選択している
・行動の選択時には納得できるストーリーが必要で、逆にそれさえあれば矛盾は無視できる
ということらしいのです。

ふむふむ。

例えば「ポテチが食べたい」と思った時に
「お金もったいないから食べない」ということも「小腹がすいているから量を決めて食べる」ということも「全部食べちゃう」ということも
どれでも自分で選べる。
そしてお金のことを考えるならディスカウントストアで安く買うこともできるし(お金がないから一切何も食べないわけでもないでしょう)、
量を決めて の場合に例えばカロリー計算や栄養価まで考えて食べるなら他の物でも良かったりするし
どうしても本当にこの味が大好きで!って場合、割高なコンビニで大量買いしてカロリーも無視できたりします。

お菓子を食べる程度のちょっとしたことも選択肢がいくつもあって
その行動を選んだ理由なんて360度全方位誰からもツッコミの入らない合理性は存在しない ということかなーと。

ところでこの理論の検証実験で
・子供の親権を争う2人の親がいる
・片方は収入も生活パターンも子供との関係も健康も全て平均的
・もう片方は収入や子供との関係値が高いが生活が不規則で健康にも問題がある
→どちらに親権をあたえるか
という問いが被験者に投げかけられました。

みなさんはどう選びますか?

実験結果は、後者の親をポジティブな面のある親と設定した場合・ネガティブな面のある親と設定した場合
いずれも前者の平均的な親ではなく後者の極端な凸凹のある親を親権者として選ぶ傾向が高くなったんです。

つまりは、全体的に平均であることより、目立った特徴・自分が注目するポイントに絞って
問いに対して合致する条件にあたる と考える傾向がある、ということだと思います。

ちょっと乱暴な言い方をすると、自分が注目した、見たいことの方向からしか見ない
という傾向といえますね。

ここから分かることで、自分の成長に生かせる考え方って、なんでしょう?

それは、自分のやろうとしていること・やっていることに対して、肯定的な点に焦点を当てよう!ということ。

物事をうまく進めたい、うまくいって欲しいと思う時に
まず良くできたことや特に問題なく進んでいることに注目する人って(特に日本人には)少ない傾向にあります。
例えば職場のボスが、褒めポイント見つけまくってちょう部下を褒めまくってみんなやる気がある!みたいな幸せな図は、
日本においては会社員生活の典型例ではないですよね?
どちらかというと、できてることはできて当たり前、ダメなところをしかる、小さな問題を無理に見つけようとしている イメージがあるかと。
学校やレッスンでもそういうこと、あると思います。

上の実験で言うところの「平均的に良い」をスルーして「特別良い」点だけにフォーカスしたり
平均であることを「平均的に良くない部分を含んでいる」と考えて「特別良くない」点を無視したりする、
都合の良い(矛盾のある)ストーリーを選択できてしまう、そういう心理が人にはあるんですね。

失敗したくないから、失敗する前提で悪いところ探しを無限にしている、みたいな。

自分自身についても、その傾向は長年の学生生活・徒弟関係・社会生活によってしみついていて
「私はダメなんだ」という確証バイアスによって、ダメを起点に物事を見てしまって、良いポイントには見向きもしなくなります。

だったらその傾向の逆を行って、自分をほめる理由を作ってしまえば
その視点からどんどん良いポイント、できたこと、できていること、(肯定的に)改善できることが見つかるはず。
自分を自分でほめられることが増えれば、モチベーションにもつながり、また新しい取り組みができて、それをまたほめられて…
という最強の無限ループが作れると思うんです^^

自分がすこやかに成長できるから、良い方の確証バイアスに基づいて選択しよう!
というご提案でした☆

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。