ベルティングの助けになること その①

こんにちは!さらです。


この夏、キャシーと重子さん、そして他のBodyChanceの先生方やヴォーカルの先生のレッスンを通して
ベルティング発声を習得する過程でこの認識はあった方がいいよね、という要素を改めて体感・確認しました。


私がベルティングを最初に教わった先生いわく、必要なのは
「声帯の強い閉鎖と喉の力みを外すこと」
ということで、大枠としては今今、私もこれに賛成です。

で、これらを2回に分けて、もうちょっとだけ詳しく、でもざっくりと、みていきたいと思います。


今日は1つ目の声帯の閉鎖について。


声帯はボディ(筋肉部)とカバー(粘膜部)の2層構造になっていて、
裏声はカバーの部分が振動することで、地声はボディとカバー両方が振動することで起きています。
(チェストやヘッドなどの区分けはせず、今回は大まかに地と裏で説明しますね)。
地声成分はボディとカバー両方が振動する、つまり、声帯全体が(裏声に対して)厚みをもって振動するので
閉鎖が強めの状態と言えます。(対して、裏声は全体が薄くのばされている状態です)


で、声帯の閉鎖ってどういうこと?ていう話ですが
簡単に「体感」できるのは、口をあけて息を吐き、あけたままで息を止める←この方法です。
細かくやると喉のあたりでパカパカした動きが感じられると思います。
また、はーーっとしっかり息を吐きながら、その息圧を保って息を止めようとすると
いわゆる喉あたりに大きく圧がかかることが分かりますね。
つまり、そのあたりで開閉が起こっている。


声帯は息を吸う時にひらき、吐く時に少ししまり、止めようとするとしっかりしまるようになっていて、
これは意図的に動かさなきゃ!思わなくても身体の機能として自動的に起こることです。

大雑把な言い方をすると、いわゆる「地声」的な要素の強い発声は
呼気の時よりは強くしまっている かつ、呼気が止まるほどしまりきってはない状態 と言えるかなと考えています。
響きとか聞こえとしては、小さい子供が「ねぇ!ママーー!!!聞いてよ!」←みたいな時の要素が強い。

例えば「ねぃ」「めn」「ぶ」「が」などをスケールでやると、この閉鎖の強い状態に声帯が習慣づいてきやすいと思います。
そしてスケールを自分でやる際は、目的としている響きを明確に、喉に痛みがないようにすることが絶対条件です。
なので、レッスンの際はきちんとした耳とメソッドと、状態に基づいた判断のできる先生がいた方が良いでしょう。

どうしても「地声」と思うと、カラオケ屋さんで叫びながら声をからして歌う人たちの声をイメージしがちですが
ベルティングは厳密には地声そのものではなく
地声てきな要素・響きの強い、喉に負担のない発声だと考えています。
例えばSuperflyの越智志帆さんが、ツアー中に声をからしたりしないですもん。

私は当初、ベルティングのレッスン後に自主練をするとは声帯に負担をかけまくり
会社で数時間、カスカスの声で仕事をしていました。
(↑始業前にレッスンを受けていたので)。
でも声帯がちょっとでもぴりっとしたらそれは誤ったサンプルだと判断して、
即やり方を再検討し、次のレッスンまでに疑問点やレッスン中の状態との違いを洗い出しながら過ごすように考えを改めたんですが
この判断だけはちょう正解だったと今も信じています。
私が目指しているのは、痛みのある状態を習慣化することではなかったので^^

ちょっとだけ話が逸れました。
次回は、この声帯への負担に大きく関係すると私が考えている
ナゾの「喉の力み」についてです。

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。