音叉から音を取る習慣がアカペラで役立つ理由

こんにちは!さらです。
初心者アカペラーさんにおすすめしたい練習法の回です。
以前にも一度音叉は良いよーってブログを書いたのですが、今日は追加情報(?)になります。

正確には、今流れている調の中から自分の音を見つける習慣をつけることがいいよってお話です^^

特に慣れていない新曲や難曲を練習している時などに
自分の音がとれない!と思った時、
スマホのピアノアプリやキーボードなんかで音を鳴らして確認しているのをよく見かけます。
片耳でイヤホンを使って音を出せば、周りにも聞こえないし自分にもしっかり音が聞こえますし便利なんですが
機械から楽譜上の音を取る方法には、アカペラならではの落とし穴があります。

グループで今演奏している調が「正しくない」場合 です。

もちろん、調は正しい方がいいんです。それはもう本当!間違いない!
とはいえ、ずれることが絶対ないかというと、あります。プロだってあります。
アマチュアだと、和音感や曲の流れが全員で共有しきれていない曲で起きやすいことかなと思います。

で、そういう場面でたまたま練習中に調が少しずれていた。
その中で機械的に「正しい」音をとって歌うと何が起こるか、想像できますよね。

ハモらない…!
ハモらないとどうなるのか。
自分がわからなかった音が、和音の中でどんな立ち位置だったか耳を通して体感できないし
周りのメンバーにも同じことが起きます。いわゆる「調分裂」が起きた状態です。
ピッチは正しい。でも練習としてはかなりもったいない。場合によっては全員が迷走します。

で、音叉から音をとるようにしていると何がいいかというと、
演奏開始時の調を音叉からとる時と同じで、
演奏中も周りで鳴っている・共有している調に対しての自分の音をいつでも選びにいけることです。

相対的な音感、いわゆる「移動ド」的な感覚が役に立つわけですが
その感覚を普段から意識する方法のひとつとして、音叉を利用しておくことがおすすめできます。
まず、調の1番目の音を認識すること、その音と自分の音との幅や関係性に意識を向けること、両方に有効です^^

もちろん、それ以前に音階上の音をある程度正確に思い起こす力や、譜面から音を想像する力などは
基本的なものとして訓練しておかないといけませんし
プラス、和音の中での自分の役割(7thなのか3なのか#11なのかなど)から音程を決めていく・確認していく力もあったらいいです。

誤解のないよう、繰り返しになりますが調は合ってる方がいいです。ほんとに。
でも、アンサンブルは絶対音による平均律のピッチでは鳴らない音があることもほんとうだと思うんです。
ハモる力を上げていく方法のひとつに、相対的な音感、いかがでしょうか?^^

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。