WSで盛り上がった話でおさらいの巻ーその④ー

こんにちは。さらです。

ワークショップで盛り上がった「お腹に空気は入りません」モンダイの続きとして
今日は、じゃあお腹を無理やり動かさなくていいんならどこが動くのさ?
というお話について書いてみようと思います。

言うまでもなく、そしてみなさんご存知の通り
肺で空気が出入りするので、大きく動くのは「肋骨」ですね。

なんだよ!当たり前じゃーん!って話なのですが
この肋骨まわりについて、知っていると役に立つかも☆というポイントが4つあります。
1つ1つ見てみましょう^^

①「肋骨の動きのスタートは脊椎」
呼吸をすると胸郭が上下左右に動くのは、普段から感じられると思うのですが
離れ小島のようにぷかぷか浮いて動いているわけではありません。
ではその動きが起きているポイントはというと、脊椎(胸椎)なんですね。

↑このように脊椎と肋骨は関節を形成し、
その関節が動くことが肺という容器の容量の変化を生む要因のひとつとなっています。
(肋骨のスタートについては以前こんなブログも書きました)

前面の動きを意識しがちな肋骨ですが、
支点で動きが小さいだけで、背中側もかなり使うことができます。

②「肋骨は上方と下方で動きが異なる」
動きのスタートが背中側だということの続きで、では前面ではどうなっているのかというと
胸骨という骨につながっています。
心臓マッサージで手を置く部分ですね。外から触りやすい骨です。


肋骨と胸骨は肋軟骨という軟骨を介して繋がっていて
軟骨なので、関節である背中側の動きに合わせて前面でも上下に動くことができます。
(上や下から見るとバケツの持ち手のような動きをします)。

さて。これはワークショップで全部はお話ししなかった事なのですが
この肋軟骨は胸骨の横部分ではサイズが小さく、胸骨より下に張り出てている部分は長さが長いんです。
軟骨部分が大きい下部肋骨(8番~10番)は上部よりめくれ上がるような動きをしやすくなります。

↑色の濃くなっているところが肋軟骨です


また、上部肋骨と下部肋骨では脊椎との接点の角度と肋骨自体のまるみの形状が異なるため
上部では前側に、下部では横側により大きな動きが起きます。

③「横隔膜の端はかなり下にある」
何の知識もなかったころ、私は「横隔膜」について横に平たいイメージを持っていました。
実際はかなりまるみのあるドーム状で、その真ん中は胸骨下端の高さくらいの脊椎にあり
端っこは肋骨の下端についています。


この筋肉の膜が収縮することで下に下がりつつ、肋骨下部を開きながら押し上げます。
それに連動して全ての肋骨が上に上がっているんですね。

実際に空気が入る部分が肋骨の一番下まであるわけではありませんが
息を吸う際にその部分で大きな力が自動的に働いてくれることは、
効率的に息を吸う際のアイディアとして役に立つはずです。
ぜひ一度、自分の肋骨の一番下がどの辺りか、横や後ろも含め触ってみてください^^

④「肺はけっこう上にもある」
下端をみたので上端についてもぜひ知って頂きたいです☆


↑解説している図にもよるのですが、ざっくり鎖骨くらいの高さまで肺があります。 

ということは、のどとか首とか呼んでいるあたりのほんの少し下ですね。

動きそのものとは関係ありませんが、ここにある空気まで使える、

あるいは、ここから空気を使い始められる という視点も

効率的に身体を使うお手伝いになるかと思います。



そんな感じで、今日は肋骨まわりでした(o^^o)
お友達やお仲間で、肋骨の大きさ・位置や
背中側や横側での動きの違いなど、
ぜひ手で触れて実感してみてください☆

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。