リップトリルを使った発声練習の効果ってなんだろう?その①
こんにちは!さらです。
新年の事始めは2日だとお友達に教えてもらったので、
さらのブログ始めも2日から!ということで書いてみたいと思います。
今日はリップトリルについてです。
リップロール の方が一般的でしょうか?
唇をプルプルいわせながら声を出すやつです。
ボイトレなどでまず発声練習の最初にこれをやらせる先生は多く、また、プロの方で本番前などにやっている方も何人もお見かけしました。
クラシックの方もポップスの方もやりますね。
で、私、このリップトリルの効能とか意味がずっとわからなかったんです。
今も疑問が多いのですが、現時点で考えていることを今日は書いてみたいと思います。
以前、ちょっとだけネットでリップトリルの効果について調べてみたのですが
色んな人が色んな効果をうたっていてますます混乱したんですね。
いくつか挙げると
・唇まわりの筋肉を脱力できる
・低音〜高音までスムーズにつながる
・安定して息が使える
・横隔膜を鍛える
・音程が正確になる
・喉をひらく
・リラックスして地声が出せる などなどなどなど。。
因みに正しいリップトリルは上下の歯をくっつけたり歯を食いしばったりせず、
ウームラウトの「え」もしくは、普通の「う」で
ボリュームはさほど出さず喉もできるだけ脱力して
やるらしいです。
(そもそも上に挙げた以上の効能が出回っている時点で何を狙った上での「正しい」なのかちょっと判断し難い…と思っていますが)。
唇だけでできても、頬に指をあててもOKだそうで、因みに私は指をあてないとできません。例えばこの動画だと2:00あたり〜のやり方です。
さて。
上に書かれた効果効能のうち、まずいくつかちょっと怪しいなと思うものから考えたいと思います。
唇まわりの脱力ですが、リップトリルはそもそも唇をすぼめる筋肉(主に口輪筋)が働かないとできません。
どちらかというと両サイドの口輪筋がたくさんめに働きつつ閉じられて、息が外に出て行くときにぷるぷるするんだと思うのですが
ということは下図のように口のまわり一帯は結構筋肉に働いてもらっているはずですね。
そして喉がひらく、ですが、とりあえず事実として「喉」は物理的にひらきません。
息の通り道である気道(気管)や声帯まわり(喉頭)は骨や軟骨で道が作られているので、意図的に大きく開閉したりしないはずです。
大概の場合「喉をひらく」という説明をしている人は
軟口蓋を上げる、中咽頭に息が当たることを意識してほしい、舌を下げること なんかを指していることが多いです。
(本当は具体的にどこがどうなのか、教えてほしい!と思う場面は私もたくさん出会いました)。
リップトリルでは咽頭まわりの過度な緊張をといたり、舌の力みをへらしたりすることはできると思うので、
言い方は別としてこれはありかもしれませんね^^
そして地声が出せる件は、ちょっと疑問があります。
ボイトレを受けてみて、リップトリルの際に地声に必要な声帯まわりの張りを意識しつつパワーもしっかりめにしてやっていたら、
力を抜いて口の中の息だけ使って震わせればいい、というような説明をされたんです。
その結果、どうやっても全体的に裏声というか、声帯のひらいた状態でしか私はできませんでした。
ですが、その声でトレーナーのOKが出るので、私のトレーナーの意図を信じるとすればですが、
リップトリルは地声用に声帯自体を閉じる練習にはなっていないと考えています。
声帯以外の筋肉や口の中の様々な部位を締めて無理な地声を出してしまっている場合は、
適切に力を抜き、声帯自体の開閉のための準備はできるかなと、思います。
さて。長くなってしまったので今日はここまでにします。
低音〜高音まで、息を安定して、横隔膜の鍛錬、音程、あたりは、だいたいひとまとまりで説明ができそうな気がしているので
次回それらについてと、
今今さらが考えているリップトリルの一番の効果はこれでは?という話を
書いてみたいと思います^^
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