「キープ」は「固定」でしょうか?

こんにちは。さらです!


突然ですが、ピッチや音量やフレーズを「キープ」しろって言われたら

それはどういう状態と想像しますか?


一応、辞書をひいてみました。

「keep」:保つ(以外にも意味はありますが今日は割愛します)

→「保つ」:その状態を変わらない状態で持ちこたえる

この言葉って、なんか力技だったり踏ん張ってたりしそうな印象を私は受けます。


歌をうたっていて
高いピッチをキープする、ピアニッシモを保ってうたう、ロングトーンで音量をキープして…

みたいなことをやったり指摘があったり、ものっすごくよくありますよね。

そういう時に、このキープすること・保つことの認識を「固定」から変更する方が

身体の構造にマッチしていそうだなということが分かってきたので、今日はそんなお話しです。


「キープ」しようとして起こりがちなのは、身体をかたくして状態を継続しようとすることです。

が、しかし!ちょっとまった!

うたい、音を安定させるために必要なのは、固定でしょうか?


例えば、うたっている時に安定していてほしいものの1つに息の流れがあります。

息が流れていくということは、肺の中の空気の残量は減り続けていくし

それに伴って肋骨も内蔵も動き腹筋郡は働き続け、それ以外の骨や筋肉が多数協力してくれています。

ハイトーンやロングトーンならフレーズの出だしと息が減ってきた時では身体の使いたい場所・機能が異なりますね。

それに伴って声帯周りの筋肉のバランスにも影響があると思います。


上の例でいうと、ハイトーンやロングトーンで音が下がってくる場合に

先生が「上に上がり続けるイメージで」と説明することは多いと思うのですが

上げていくために力をいれようとしてどんどん身体(特に胸郭まわりや首)をかためている人をよく見かけます。

(もっと上げないとダメなんだ…!って思っちゃうからだと思います)。

身体の状態を「固定」したり「踏ん張る」ことを意図するよりもただ「動き続ける」「柔軟である」意図の方が
例のような意味で合理的です。

実際、全身動きを止めることは不可能なので^^


出したい音のために常時変わっていく身体が、その間ずっとバランスしてくれるように動こう

そのために必要なパワーを必要な場所に使っていこう

じゃあ必要なのはいつ、どういう場合、どんな場所でどういうパワーか考えてみよう。自分の身体と相談してみよう。

 そういう実験をぜひあれこれやってみてください♪

観客総出で踊って歌って叫べる舞台(ミュージカル?)に行ってきました。

キャストの皆さんを見て、熱狂して踊るお客さんを見て、あぁやっぱり楽しくて動けるのってさいこーだなと思いました!

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。