発声を変えたいと思ったきっかけのお話
こんにちは!さらです。
前回、新しい発声ができるようになってきた話を書いたのですが
そもそもどうして発声を変えたいと思ったのかのことも書きたいなぁと思いました。
私がアカペラを始めたのは2011年で、それ以前は高校生の時に2年半、合唱をやっていました。
その間10年近くブランクがあったので、当初「歌うときの声の出し方忘れた…」というがっかり感と
そもそも合唱で求められる声の出し方とポップスアカペラになじみやすい発声が違うっぽいな
という戸惑いがあったのを何となく覚えています。
アカペラ開始しばらくの時点で大きな勘違いがあったんですが
当初「ハモる時はぼわっとした声じゃないといけないっぽい」という風に感じていたんですね。
そもそも曲とメンバーによるし、響きのない地声は良いとは言えないけど息をまぜただけの裏声もハモりづらいというのが、今は体感としてあるのですが…当時よく分かっていませんでした。
で、その「なんとなくぼわっと」のイメージのまま数年を過ごし(高音が出づらいなーとか主張がないなーとは思っていました)
立ち止まったのが、カラオケ でした。
お友達とカラオケに行った時(アカペラを始めて3,4年たっていました)
若い時からよく歌っていた曲をうたって「えっ…私の声、こういうのじゃなかったはず…!」って気づいたんです。
息漏れがひどいし高音は出ないし明確さに欠ける…あれ?
あ!私、知らないうちに発声を変えて、毎日続けてるうちに当たり前になっちゃってたんだ!
↑これがきっかけでした。
雑ないい方をすると、なんかやばい!という予感です。
ただ、その時点では昔の声がどんなだったかもよく分からなくなっていて(まさに習慣!)
何をどうしていいか分かりませんでした。
その後紆余曲折を経て全然別の理由と目的でBodyChanceに入学し、アレクサンダー・テクニークの勉強を始め
身体の仕組みや動きへの興味が声のことにも結びいたりして
ATを始めてからまる1年くらい経った時の気付きが1つのポイントになりました。
ある舞台を観ていた時に、主演の女優さんが台詞からの流れで歌をうたい始めた瞬間、はっとしたんです。
あーーなんだ。話す声の延長で歌えばいいんだ!
その女優さんは私の知る舞台俳優さんの中ではかなりTV用の発声と舞台用の発声の差が(トーンや質として)少ない役者さんで
当時何となく声の出し方がずっとひっかかっていた私の頭の片隅で、その方の発声がうまくヒントとして繋がったんだと思います。
自分の中で腑に落ちると、人って変化が速いです。
その後のボーカルレッスンで「歌う」よりは「話す声を出す」んだという意図でうたって、かなりうまくいきました。
私の場合ラッキーだったのは、当時の話す時の発声が(無自覚に)ファルセット寄りのミックスだったことです。
気付きをもとに意識的に「歌う」と「話す」の境界を薄めた結果、自動的にミックスボイスで歌うことになったんですね。
そのあたりで、発声や発音に詳しいお友達ができたこともあり
発声って色々な種類があるし自分で変えていくことができるかもしれない と思えるようになったこと
当時のミックスの発声でも高音・低音ともにうまくいかない点やスタミナに納得のいかなさがあったことが
ベルティングに興味がわくきっかけになったかなと思います。
あとは、ミックスでうたえるようになった時の「どうやって発声変えたの?」「ボリュームでるようになったね」
といった周りの反応が励みになりました。
自分ではつい、できていないことに目がいきがちですが、他人の目(耳?)を通して気付く情報によって
あ、前とちゃんと変わってるんだ…だったらまだ変えられるかも知れない
と思えるようになりました^^
そんなこんなでベルティングに挑戦して4ヶ月。
まだできるようになりたいことは山のようですが、私なりの気付きや勉強した身体の仕組みのことなど
少しずつ言語化できるようにがんばります!
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