縦から見るアカペラ・横から見るアカペラ その①

こんにちは!さらです!

ブログに書けることは色々あるけどなんか今書きたくないんだよなぁ
という自分を責めない練習をしていたらすごく間があいてしまいました(苦笑
珍しく初心者向けアカペラのことを書こうかなと思います。

アカペラでどうしても内声が苦手!という意識から脱出できない方に
一度ゆっくり練習して頂きたいなぁと思うのが今日のタイトルです。
大学受験の時に私が使っていた世界史の参考書から拝借しました。
縦(地域別の歴史)と横(年代別の世界のできごと)が明確になると、ものすごく視界がクリア!
それって、アカペラも同じだなと、ちょっと前から思ってました。
どうでもいいですがこれを今の流行り風に言うと
「アカペラ ハモり、下から見るか 横から見るか」でしょうかね?(笑
まぁおふざけはこのくらいにして。

まず今日は「縦から」。

リードの音につられる、隣のパートがいると分からなくなる、という方の多くは
自分にとって1番聞こえやすい音を強く認識しているために自分の音が行方不明になっていることが多いように感じています。
あとは自分のパートのラインを流れで通して練習している時間がメイン、とか。

ぜひ音取りの合間に時々やって頂きたいのが、コード単位でいいので、自分のパート以外の和音を鍵盤で出して
その響き全体を眺めること。
そしてそのあと自分もその和音に入ってみて、その時の雰囲気も味わってみること。
(出版譜なら大概コードが書いてありますし、書いてないものなら小節頭の他のパートの音を弾いてみるのでもいいです)。

和音の全体像を眺める感じは、私のイメージだと薄目で景色を見る感じ、もしくは広角カメラで写す感じ、です。
例えば絵を見ていて、その中に描かれたメインの人物の顔だけに焦点があたっていた状態から
詳細はわからなくてもいいから少し遠くから絵全体を見るように和音も眺めてみてほしいんです。
音楽でいうなら(笑)リードボーカルも聞こえてるけどベースの刻みやバックコーラスのノリもなんとなく聞こえてるよー みたいな。
1点集中じゃなくて、バラバラにすらなっていなくて、ぼわーっと全体に視点(聴点?)を広げていくイメージかな、と思います。

それから、じゃー周りの景色がどんな感じか味わってみたし、ついでに自分もその中に参加してみる?
くらいの気分で、その和音の中に自分の声を足してみたらどうでしょう?
その時のポイントは、
景色の中で違和感のない一部だとしたらどんな音かな?という想像をしてから声を出してみる とか、
さっき聞こえた(見えた)音の景色に、今歌っている曲のストーリーに合った色をたすと、私の音はこれなんだなって頭の片隅で思いながら歌ってみる とか
そういう雰囲気で声を出してみてほしいんです。

すごく抽象的で、なんだよ全然ハウツーじゃないじゃん!と思うと思うのですが、
1つの音を強く明確に聞く習慣のある人には
ぼやっと全体を感じる、という普段と違う経験を今までより少したくさん、積むことがハモりへの近道だと思います。
多くのプロのアカペラーがあちこちで言っていますが、和音やテンションには個別で独特の色味や雰囲気があります。
で、それを体感しやすくするヒントは「ぼんやり」じゃないかなぁと。
そして和音のカラーが自分の中で見定まってくると、ハモりが一皮むけます。

ついでに「下から見るか」に絡めてもうひとつ。
ベースの音の流れを自分でもうたってみるのも、ぜひ!
女性は1オクターブ上げてOKですので。私はこれをやってからものすごく和音への体感が良くなりました。
何てったってベースの音は和音では「ルート」なので。
根が支えてくれているから木々や花は空に向かって伸びていけます。

雰囲気だけで今日のブログを乗り切った(乗り切れてない?)感がありますが(苦笑
和音について焦点のグラデーションを体感することはすごくすごく大切なので!
私の言葉で書きましたが、ひとりひとりにしっくりくる言葉やイメージのヒントがすこしでもあるといいなと思います(o^^o)
↑なんとなく、縦 っぽい写真、ということで

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。