【閑話休題】夢を叶える夢

こんにちは。さらです!

今日ふと、夢や目標に向かうとき、人はどういう選択をするだろうか、、ということを考えていて
昔読んだ本を思い出したので、そのことを書こうかなと思います。

私、小さい頃からある意味「夢のない」選択をする人間で、
10歳にして将来は公務員になりたいと言い切っていたタイプです。
結局就職に際し、絶対公務員にはなりたくない!って思って、コンテンツ関連の会社で10年くらい働いていますが
就職活動時はかなり悩んで(景気も悪かったですし)、大学2年生から就活していました。

その途中で見つけたのが、内館牧子さんの「夢を叶える夢を見た」(幻冬社文庫)という本です。

夢って働くこととは別ですし、働きながらできる夢もありますし、一生見続けるものかもしれません。
いずれにしても、その夢において、「飛んだ人」「飛ばなかった人」「飛んで後悔した人」「飛ばずに後悔した人」がいる。
それぞれについてインタビューを試みたこのノンフィクションで、
当時も今も「あぁそうだよね」と冷静になるのが「後悔した人」は世に(大々的に)出てこない ということです。

世の中、成功した人のメソッドはバカみたいにたくさん転がっています。
本屋さんのビジネス書・啓発書コーナーでいつもげんなりするのが
「いや、そんな簡単に成功する方法なら誰にも言わないし、もうあなたが先人になってる以上次にやる人は大成功しないよね?」ということ。
そして往々にしてそういうメソッドには結果の1番かっこいいことが載っていて、
プロセスや試行錯誤、取捨選択が詳しく書かれていません。
あったとして、涙を誘うような苦労話が大半なのでは。。

ちょっと脱線しましたが、「夢を叶える」条件は実力・運含めいくつもあって
それが成功したからこそ誰かの目にとまるし誰かに伝えることができます。
同時に、ほぼ同じ条件でも叶わない人もいて、しかしその人のデータは上がってこないんです。
必然的に、なんとなく「カッコイイ」方が情報として大きく膨れ上がってしまう。
うまくいかなかったことも共有されることで他の誰かの何かが変わるかもしれないけれど、そうそう「後悔した」痛みは共有できたりはしないものでしょう。

全てを捨てる覚悟で飛び出して成功した人もいれば、世間的な成功を選択しないことで自分の夢を叶えた人もいる。
夢のために決断をしてその後がわからなくなった人もいれば、あの時これを選んでいればと何度も後悔を繰り返す人もいる。

初版発行としては少し古い本になりますが、
「夢」って自分にとってどういうものだろう、とか、自分の生きる中のあらゆる選択肢において私はその瞬間瞬間でどんなことを思うだろう、とか
カッコイイだけの視点ではなく、現実として、そして現実を生きるために、深く考える時間をくれる本だと思います。
なんで今日、人が夢を叶える過程が気になったのかなぁというのは今自分で明確に気付いていないのですが
私がいまやりたいこと・やろうとしていることと、責任、みたいなものへの決断が必要な時期なのかなと思っています(o^^o)

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。