WSで盛り上がった話でおさらいの巻ーその②ー
こんにちは。さらです。
ワークショップで参加者のみなさんの反応が大きかった身体のしくみを
おさらい的に書いてみよう第2弾。
今回は「腕はどこから?」編にしたいと思います!
後述しますが、腕と呼吸は強い関係性があります。
なので、腕についての認識を深めることで呼吸の新しいヒントがあるかも^^
ということで、参加者のみなさんにも聞いてみました。
「『腕』ってどこから?もしくは、どのへんだと思いますか?」
聞かれるからには思ってることと違うんだろう…という戸惑い&疑いのまなざしとともに(笑)出てきた答えは
だいたい、こういう↓あたり。うんうん。そうですよね!
あと、なるほど面白い!と感じたのが
ヨガで「腕は肩甲骨からのばす」って言われるから、肩甲骨も腕なのでは?というお話。
おぉーそうなんですね!面白い!そしてもう一声ほしい!
正解を先に言ってしまうと、腕は「鎖骨から」 なんです^^
わかりやすい体験をひとつ。
片方の手で鎖骨にふれながら、その鎖骨側の腕をあちこち動かしてみてください。
ほんのちょっと腕を動かしただけでも、鎖骨が一緒に動くのがわかると思います。
ついでに、もし届くようだったら肩甲骨も同じように連動して動くのでさわってみてください^^
さて。前回のブログに載せた「軸骨格」「付属骨格」の図を見て頂くと
腕は「付属」の方の骨格にあたりますね。
付属骨格は軸骨格がないと機能できない。ということは、軸との接点が必要です。
その接点についてもう少し丁寧にみてみましょう。
一般的に「腕」と呼ばれている「上腕骨」は軸骨格と直接関節を形成していません。
「肩」まわりで上腕が動ける理由となる関節は、上腕骨と肩甲骨の間である「肩甲上腕関節」(下図①)です。
つまり最初に背中側へつながります。
腕(上腕)から肩甲骨まで来ましたね。
が、しかし!肩甲骨も軸骨格とは関節を形成していません。
肩甲骨は僧帽筋や菱形筋、肩甲下筋などなどなどたくさんの筋肉によって肋骨上にべたーっとはりついています。
これらの筋肉が平らで広い肩甲骨を多方向から胸郭まわりにつなげてくれているので、
腕の重さを支え、かつ肋骨の上をするする移動させてくれています。
少し脱線しましたが、この肩甲骨は肩付近で鎖骨と関節を形成しています。上図②で、「肩鎖関節」といいます。
関節と関節は筋肉や靭帯などによって、骨同士が大幅に離れたり必要以上に稼働しすぎたりしないよう繋ぎ止められています。
ここまで見てきたとおり、
腕(上腕)⇔肩甲骨⇔鎖骨
この鎖骨の身体のセンター側に来て初めて、軸骨格との接点(関節)が出てきます。
それが下図の胸鎖関節です。
これでやっと!いわゆる「腕」が「軸骨格」まで繋がりました^^
付属骨格は軸なしで単独で存在できないわけですが
以上のように腕・肩甲骨・鎖骨のつながりが軸に接したことで、
人間の腕がよりダイナミックかつ繊細に使うことができるようになった
ということになります。
因みに余談ですが、鎖骨は胸や首に向かってたくさん筋肉がついていて
これがあるから物を抱いたりぶら下がったりできるんです。
我々の祖先が木にのぼって生活していたから発達した骨で、
大地を走る動物(馬や犬など)にはこの鎖骨がないんですね。
さて。ここで思い出してほしいのですが、腕を動かすと鎖骨も肩甲骨も一緒に動きがありましたね。
ここまでの説明で、上腕・肩甲骨・鎖骨が関節を介してつながっていたので
いわゆる「腕」を動かすと確実に肩甲骨も鎖骨も連動して動く、ということがわかると思います^^
なので、いわゆる「腕」を思う場合に、鎖骨が軸からの動きのスタートだと考えることは
理にかなったことなんです。
これら全部が一緒に動く、と考えると、動きがスムーズになりますよ☆
少し長くなりました。
呼吸と腕との関係はまた次回、簡単にお話ししたいと思います!
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