呼吸のアイディア(空気はどこにあるんだろう?編)

こんにちは!さらです。
ブレスをとるとき&吐くとき、空気(息)ってどこにあるのかしら?というのも 
呼吸に有効なアイディアだなーと最近やっと実感を持ててきたので、今日はそのことを書いてみようと思います。

上の方からいってみましょう。
肺のてっぺんがかなり上にあると知ったときはおどろきました↓
※ネッターより

ほぼ鎖骨の位置まであるんですね!
さら的な以前の感覚だと鎖骨より5cm位下に感じていました。
個体差もありますが、鎖骨より上まであると記載されている図や解説もあります。
また、肺は肋骨というケージの中にすっぽり入っているので、
1番上の肋骨は、後ろ側だけですが鎖骨より高いところにあります。

そして、どんなに息を絞り出しても肺の中の空気は完全に「0」になることはありません。

物理的にどこから使われるかという話をさておくと、
空気は首元にもためられていてそこから使える、
そしてなくならないなら全体に(わずかながら)残っている
という考えは、特にブレスの使い始め&終わりに助けになるのでは、と思います。

そしてもう1つ。

ものすごく当たり前のことなんですが、お腹に空気は入りません^^
当たり前じゃん!て言わないでくださいね(笑)
合唱や吹奏楽では、指導者や先輩が「腹に空気をいれろー!」という指示をすることはよくあるのではないかと思います。
私も合唱をしていた当時よく先生に言われました。

ブレスをとったときお腹がふくらむのは、ここで書いたように横隔膜が下がって腹腔内で内臓が押されるからです。
これを「お腹に空気」と言うことは実態と異なるので、実は脳が少し混乱すると思います。
(脳は実際にできない指示に対して混乱をする、というのは思考の面でも役に立つ話なので、
今度きちんと書いてみようと思います)

また、1つ目に書いたように空気は身体のかなり上の方にたくさんあるので
全体的に下にあるようなイメージを抱く表現もあまり実質的ではないですね。
「お腹に空気」のイメージによって、お腹を使って下から絞り上げないといけないような意図が生まれるのも
効率が良くないかもしれません。


必要なものが実際はどこにあるのか。
ただ事実を知るだけで身体はより楽に・効率的に使えるようになりますよ^^

まっさらのさら

アカペラーさら(アレクサンダー・テクニーク教師資格取得に向け勉強中!)の日々の発見・気付きをシェアするブログ。